湯梨浜町で行われた”頭屋祭”に参加しました。
縁庵からほど近いところにある田後神社で”頭屋祭”という神事が行われました。この頭屋祭は今年採れた作物を神に捧げ一年の豊作を感謝する祭りで、毎年旧暦11月1日に行われています。頭屋祭自体は様々な名前で全国に存在していますが、この田後神社では”宮の飯”という捧げものを代々世襲している5人の頭人がこしらえることが特徴です。
宮の飯とは豆と塩を炒ったものと、大根の輪切りと玄米を釜で炊いたものを樽に入れて混ぜることで完成します。この樽は100年以上前から使われているものだそうです。これにネコヤナギの枝で作った12膳の箸とお神酒を添えて神前に供えます。作られた宮の飯は参拝者に配られ、実際に食べることができます。味付けは塩のみですが炒られた豆の香ばしい風味と炊かれた大根の程よい塩味が後を引く美味しさでいつまでも食べていられそうです。日本に来て初めて口にした玄米もとても美味しく、このような形で味わえたことは貴重な経験でした。それでは、皆様と我が家の家内安全を祈りながら......来年の2023年12月13日が旧暦の11月1日です。皆様も是非参拝してみてはいかがでしょうか。